先日買ったGoogle Plixel6は、分割払いサービスのsplititを利用することで、5,000円分のGoogle クレジットがもらえるということで、一気に利用が広まったと思います。
先に買って後で支払うという意味のBuy Now, Pay Later。略して「BNPL」といわれている流行りの支払いサービスとして今注目されています。
なんでも新しい名前をつけるにゃ。追いつくのも大変にゃ。
splititって何?BNPLとは?クレジットカードとの違いは?
後払いの分割払いサービスという点でクレジットカードと似ているため違いが非常に分かりにくいと思いますので、消費者目線と企業目線で整理したいと思います。
まず、「Buy Now,Pay Later(BNPL)」というタイプのサービスが出てきた背景を知る必要があります。要は後払いサービスなのですが、、、まず真っ先に思う疑問は、
・クレジットカードでいいじゃん?
・後払いって何が新しいの?
ということだと思います。
私も「またアメリカが何とかの再発名とかで勝手に盛り上がってるだけじゃないの?」と思っていました。まず、一番大きな違いを簡単にまとめます。
項目 | クレカ | BNPL |
後払い機能 | 〇 | 〇 |
分割払い手数料 | 有 | 無 |
与信審査 | 有 | 無 |
支払い方法 | 銀行口座 | 請求書 クレカ 等 |
個人的にも一番びっくりするのは与信審査がないことです。つまりどこのだれかわからない人、支払い能力が不明な人に手数料無しの分割払いサービスを提供しているのです。正直驚きを隠しきれません。
日本はかなり特殊な国(裕福な国)で、学生であっても簡単に銀行口座やクレジットカードを作れてしまいますよね?これは国全体として信用が高いからです。でも世界には(アメリカでも)、銀行口座やクレジットカードを作れない信用の低い人が普通にたくさんいるそうです。BNPLはこのような「一括払いができず分割払いにしたいけれど、クレジットカードは作れない人たち」をターゲットにしたサービスと言えるのです。請求書払いに対応していることで口座を持っていない人も使えます。
※ちなみに、ほぼ誰でもクレジットカードを作ることができて、「借金(分割払い)は悪」という文化が強い日本ではBNPLが拡大するかどうかは懐疑的という人も多いみたいです。
では、BNPLサービスはどのようにして利益を上げているのでしょうか?利用者から手数料を取らないということは、誰かがコストを払っていることになります。そう、売り手(ショップ)側です。
売り手側が、上記の「信用が低い人達」へ販売の裾野を広げるための販促費的な費用として、BNPL側に手数料を支払うみたいです。要は、BNPLへ手数料を払ってでも、信用が低い人達への分割払いという手段を用意することで、売り上げを伸ばしたいという企業がBNPLのターゲットとなります。
そのような意味で、よく、〇〇 x Techでいうと、金融Tech(FinTech)と呼ばれる領域のビジネスになると言えます。
splititの注意点①事前承認仮請求
さて、BNPL自体の説明をしてきましたが、splititに話を戻しましょう。私自身、splititで数回の支払いを済ませて少し気になる点が出てきました。
1つめは事前承認仮請求について。
最初はよく読んでなかったし実際の影響もなかったので気になっていませんでしたが、支払いについてのメールにはこのようなことが書いてあります。
「事前承認仮請求!?」「何それ怖い」と一瞬思ってしまいますよね?
これはどういうことかというと、実際の請求はされないが、クレジットカードの利用可能残高は一定額減らされるということです。しかも厄介なのが、毎月の請求分ではなく、分割払いの残額全部(ここが注意!!)
例えば、pixel6の毎月の支払が6000円だとしても、もし支払い残高が6万円あれば、その月は6万円分が利用残高から差し押さえされ減らされます。例えば、毎月の利用上限額が10万円の人にとっては、たった6000円の支払いのために、毎月6万円分が事前に凍結されて、実質4万円の利用枠しか使えないことになります。
これは結構不便ですし、だいたい毎月利用枠一杯使っている人にとっては他の支払いが行えないことになりかなり危ないです。
splititの注意点②登録できるクレジットカードはMasterとVisaのみ
二つ目は利用できるクレジットカードについて。
これは自分がAMEXをメインで使っているので地味にめんどくさいなと思ったのですが、AMEXは対応していません。MasterとVisaのみです。
普段のgoogle payのメインをAMEXにしているはずなのですが、なぜかvisaのカードから引き落とされていて気づきました。。。google怖い。。。
splititの注意点③借金には変わりなし!多重利用はやめましょう
これは分割払いやリボ払いと同じなのですが、結局分割払いだからと言って多用すると、いつの間にか月の返済額が何万円にもなって首が回らなくなる可能性があります。分割払いの敷居を下げることで信用が低い人達への選択肢を提供する意味では素晴らしいサービスですが、借金をしているという感覚をしっかりもって支出監理ができない自覚がある人は積極的に使うべきではありません。
一括返済の仕方は簡単
では、一度分割払いにしてしまうと一括返済に変えられないのでしょうか?
そこは、さすがネットを意識したサービスで、一括返済もマイページからポチポチするだけで完了してしまいます。残金(Balance Due)を確認して一括返済しても家計に影響がなければ、「Pay Outstanding Balance」をクリックするだけです。
そうすると、残金が一括請求されて、「Completed」とステータスが変わります。また、残りの請求がすべてCanlelledになります。
まとめ
簡単だけど、splititとBNPL自体について説明しました。結論としては、
・分割払い手数料を抑えたい人は積極的に使うべき。
・ただし、クレカの毎月の利用枠が分割払いの残額分減らされ不便。
・特典をもらえたら、ささっと残額を返済してしまいましょう
Googleからはgoogleクレジットをもらうためだけに使ってみたので、さっさと全額返済するにゃ。
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