7つの習慣とは?
「7つの習慣」という本を知ってる?
人生を幸せに生きるための考え方や行動の仕方がとてもよくまとまっている本で、全世界4,000万部、国内240万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラーだよ。まさに「人生の哲学書」です。
スティーブン・R・コヴィー博士 って人が書いてるにゃ。
導入部分は、こっちのページにまとめてるので、参考にしてください。
人生の哲学書、ストレスマネジメント、セルフマネジメント、人生とは何か?幸せとは何か?
色んなことに対して自分の心の中の「芯=人生の価値観」を探し出せる本です。
人生のすべてに役に立つといっても過言ではなーい!!、、と思っています。実際パピーは不満や迷いが極端に少なくなったことで、ものすごくストレスから解放されました。
例えば、夫婦関係、育児もそうですし、仕事では上司部下同僚との関係を良好に保つ、すぐ怒るおじさんとのミーティングの成功させる、あとは全般的にセルフマネジメント(自己管理)にも役に立っています。
いかに残りの人生を幸せに生きるか、もっと言うと、いかに幸せな最期を迎えられるか、そのために何ができるか、今の生活でそれがかなえられるか?こういうことをたまに考えることで、人生の羅針盤を持った感覚になれます。(ちょっと宗教っぽいけど、教祖=自分、信者=自分ってところでしょうか)
影響の輪と関心の輪 ~人生の無駄の境目~
さて、ここでは「影響の輪」と「関心の輪」の話を紹介するよ。
影響の輪?はにゃ?
パピーが常に使っている魔法のような考え方でもあり、会社でも部下や若手に悩み相談を受けたときには真っ先に紹介する内容だよ。
まず、あなたの悩みや不満を一つ思い浮かべてください。
・休みが少ない
・給料が少ない
・上司がむかつく
・子供が言うことを聞いてくれない
・世の中なんかやだ
・etc…
はいSTOP!! たくさん出てきましたね。いったん落ち着きましょう。
ここからが大事です。次に先ほど思いついたことについてこう自問してください。
それはあなた自身の力で解決可能なものものですか?
どうでしょうか?解決できそうですか?解決できるものもあれば、きっと解決できないものもありますね。ちなみに、この「自分の力で解決可能」にはお金で解決してもいいし、人に頼んで解決してもかまいません。つまり、自分の行動責任の範囲で解決可能かどうかで判断してください。
実は、このように人にはいろんなタイプの悩みがあるのですが、実は大きく2つの悩みに分けることができるのです。
コヴィー博士はこれを
・影響の輪・・・自分の判断や行動で解決できる範囲の事象
・関心の輪・・・自分の判断や行動で直接解決できないが、関心がある事象(たいていはネガティブな関心)
と表現しています。図にするとこのような円になります。
例えば、「給料が少ない」という悩み。あなたは、給料に対して関心がありますが、「会社が悪い!!給与体系がおかしい!!」と思ってしまっているとします。この悩みは「影響の輪」の外になっています。なぜなら、あなたの力で会社の給与体系を変えるの現実的に不可能だからです。
一方で、同じ「給料が少ない」という悩みに対して、もしあなたが「資格を取って昇級しよう」「転職しよう」と考えているのであれば、この悩みはたちまちあなたの「影響の輪」の中の事象になります。なぜならば、あなた自身の行動で状況を変えようとしている、あなたが自分で影響を与えようとしているからです。こういうのを自分事化するといいます。
ふむふむ
もう一つ例にとると、「子供が言うことを聞かない」という悩み。たくさんありますよね。「なんで言うことを聞かないんだ!」「このバカ息子!」とか「私はしっかり育てたつもりなのに」「私は悪くない」という考え方の人にとっては「影響の輪」の外にこの問題を置いてしまっています。なぜなら、全部子供のせいにしているからです。「自分は悪くない、子供が悪い。だからもうどうしようもない。学校のせいかもしれない。」などなど。(ある意味、「悪い影響」は与えているかも。。。)
一方で、「私の伝え方が悪いのかもしれない」「もっと子供の話を聞いてあげよう」「本当はどんな気持ちだったのか」「何か理由があるかもしれない」という考え方で接することができれば、いずれ子供との信頼を勝ち取り、状況は改善される可能性が高いんです。人間関係なので時間がかかるかもしれませんが(人間関係は効率ではなく効果が大事→こちら)、しかし、着実に子供との関係にプラスの影響を与え、子供の行動(正確には、お互いの関係性)を変えることにつながります。この悩みはコントロール可能なあなたの「影響の輪」の中の事象に置くことができるのです。
もう違いが判りましたね?
悩みの原因を他人や環境のせいにしていくら悩んでも1ミリも解決しない。最終的には時間とともに修復不可能になるまで悪化する可能性もあります。
では、「もっと金持ちの家に生まれればよかった!」「もっと優しい親がよかった!」とか、もっと極端に「今の政治が悪いんだ!」などの悩みや不満はどうでしょうか?
親を選んで生まれることはできないし、そもそももう一回生まれなおすことなんてできない。選挙に行って票は投じれるが(これはこれで重要ですが)、あなた一人の力の及ぼす影響は限りなく小さいです。そもそも無理なこと、どうにもできないことが現実的にはたくさんあります。まずそれを受け入れる。それはあなたが影響を与えられない事象です。そのようなことに感情的になり、あなたのエネルギーと時間、つまりあなたの人生そのものを浪費してしますのはもったいないのです。
まとめると、
・あなたの有限な人生の時間は「影響の輪」の中の活動にフォーカスしなさい。
・あなたの影響の及ばない事象に労力を割くのはやめなさい。人生の無駄です。
ということです。
人生の無駄。。
でも気になることはしかたないし、
たまには他人や環境のせいにもしたくなるにゃ。
わかる。わかるよ。
でも、この考え方はものすごいメリットがたくさん隠れているんだ。ぜひ習得してほしい。
影響の輪の中で話をしよう。主体的になろう。
さっきの例で、何か感じたことはないかい?
感じだこと?
他人や環境のせいにして自分の影響の輪の外でしか考えられない人と、
自分の行動を起点として自分の影響の輪の中で考えようとする人、
どっちの人と友達になったり、一緒に仕事をしたいと思う?
そういわれると、、、
確かに自分の影響の輪の中で考えようとする人のほうがポジティブで一緒にいたいと思うにゃ。
自分の行動を起点として問題に取り組める人は、「主体的」であるといいます。この「主体的」というキーワードは7つの習慣のなかで重要な考え方です。主体的であるということは自分の価値観/価値基準=原則が他人や環境、状況によってブレないという言い方もできます。
主体的に行動できるようになるとどうなるのでしょうか?
実は、主体的に行動することで、自分の能力が向上したり、他人との信頼関係が高まったり(信頼貯金と言います)することで、自分の影響の輪が広がります。つまり、できることが増えて影響を与えられる範囲が増えます。また、信頼されているので人に物事を頼みやすくなって解決できる幅が広がります。例えば、できるだけ安くて性能もよいパソコンを買いたいのだけど、どれを選んでいいかわからないとしましょう。そんな時、パソコン好きな友達との間に信頼関係=信頼貯金があれば、いいアドバイスをもらえることで、コスパの良いパソコンを買うことができるかもしれません。または、もっと人生のピンチの時に手を差し伸べてくれるかもしれません。
このように、主体的に行動し、影響の輪の中で物事を考えようとする人は、人との信頼を高めることでさらに影響の輪が広がり、ポジティブなループが生まれます。
逆はどうでしょうか?
主体的な反対は反応的と言います。反応的な人とは、他人や周りの影響を受けて行動してしまう人を指します。天気が良いと機嫌もよくなったり他人の影響によって考え方がコロコロ考え方が変わってしまったりします。つまり、自分の価値観/価値基準=原則がぶれてる人です。
「先生がこう言ったのに失敗した」「上司の言うとおりにやったのにできなかった」とすぐに思ってしまう人をよく見かけます。いくら他人のせいにしたところで、人生はあなた自身のものです。つまり、他人や環境に自分の人生がコントロールされていることを自分で選択しているという自覚がない。実は他人に決められたことをやる方が考えなくていいから「楽」なのです。その楽な道を自分の人生において、自分の責任で選択したのです。先生が言ったとおりにやることを決めたのも自分であり、上司の言うとおりにやると決めたのも自分であることに気づくことが大事です。反応的な人は基本的に自分の価値基準がぶれてるので他人や環境のせいにすることが多く、不満がたまりやすい人格となります。そして、だんだんと自分で主体的になることができなくなり、自分の影響の輪が小さくなっていきます。そして、影響の輪が小さくなることで、より大きな不満や悩みが発生してさらに影響の輪小さくなるというネガティブ・ループにはまります。。。
反応的な人はネガティブな思考になりやすく、周囲からの協力も得にくくなるよ。
う~ん、しかも負のオーラが伝染しそうにゃ。。
つまり、自分の人生を他人に委ねず、自分でコントロールしていくという考え方を心掛けることが結果的に自分の人生を幸福にするということだね
過去の過ちと結果
最後に大事なこと。これを心から受け入れられる人とそうでない人では人生の幸福度が変わるといわれています。よく考えてみてください。
・あなたの過去は変えられない。
・あなたに行動を起こす自由はあるが、その結果は選べない。
過去の失敗、後悔の念にとらわれてしまっては主体的に前を向いて進むことができません。一通り悔しい思いを噛み締めたら、反省や振り返りをしてしっかり前を向いてあなたの人生を進めていく必要があります。いつまでも過去にとらわれていては影響の輪の中にフォーカスすることができません。さらにあなたの人生の時間を無駄に消費することになります。
結果を選べないとはどういうことでしょうか?これは、良い結果を出すための行動は変えられますが、それによって本当に良い結果になるのかどうかは「神のみぞ知る」ことだということです。
例えば、「試験勉強をがんばる」という行動は主体的であり、あなたの影響の輪の中の事象ですが、それによって本当に合格するかどうかはあなたにコントロールすることはできないのです。当たり前のことをいっているように聞こえますが、自分の府に落としておくことが大事です。
子供と仲良くするためにいろいろあの手この手で試行錯誤することは、あなたの主体的な行動であり影響の輪の中で問題を捉えようとする素晴らしい行動です。しかし、その結果、本当に子供が心を開いてくれるのか、信頼を勝ち取れるのかはわからないのです。この「どうなるかわからない」ということを受け入れることが重要です。そして受け入れた上で、次に何をするかを考えることが人生をポジティブにしていく鉄則です。実は似たようなことはたくさんあります。「思春期だから仕方ない」「イヤイヤ期だから仕方ない」ってよく言われますよね?これは、たまたま「思春期」や「イヤイヤ期」という名前がついていることで大勢の共感を呼びますが、まさに「どうなるか結果はわからない」ことを受け入れるためのツールだとパピーは考えます。あなたの周りには、名もない「仕方ない」がありふれています。「思春期だから仕方ない」と同じように、いろんな悩みを「~だから仕方ない」と受け入れることがストレスを減らし、「じゃあ、次こうやってみよう」というポジティブな考え方、主体的な行動の第一歩となると思います。「仕方ないこと」を認め、影響の輪の外にいったん出してしまうことも時には重要だということです。
まとめ
影響の輪か否かを意識することでポジティブな雰囲気を周りに与え、それがよい人間関係作りにつながり、自分の影響の輪が広がる=自分でコントロールできる範囲が広がることがわかりました。
反対に、影響の輪の外(=関心の輪)のことばかりに気を取られて行動してしまう癖をつけると、あなたの人生の価値基準を自分の外に置くことになり、他人のせい、環境のせい、世の中のせいにすることしかできない反応的な人・ネガティブな人になってしまいます。
そして、過去と結果については影響の輪の外であること。過去は変えられないし、結果もコントロールできないということを認識し、府に落としておくことが大事です。
この考え方をうまく使いこなすことができれば、もしあなたが何かで悩んだときに、「今悩んでいることはそもそも影響の輪の中の問題なのか、外の問題なのか」と自問することができます。そして、自分の価値基準=原則と照らし合わせて影響の輪の外のことだとわかれば「あ、これは人生の無駄なんだな。これからの自分の人生にとって何もプラスにならない時間なんだな」と客観的に切り捨てることで本当に大事な物事のみにフォーカスできるようになります。人生におけるセルフマネジメントです。
また、ネガティブな感情になったときに「これを主体的に考えると何ができるだろうか?」とマインドチェンジがしやすくなります。抱えている問題を影響の輪の中に持ってくるにはどうしたらいいか。自分の価値基準と比べて実は大きな悩みではないのではないか。総合的に考えて、影響の輪の中に持ってこれなかったらやはり悩んでも仕方がない(必要のない)ことだと割り切る力を付けていくことができます。
割り切れるからストレスが減ります。
割り切れるから残りのエネルギーを人生を前向きに進めるための重要な事にフォーカスできます。
いかに自分の影響の中にフォーカスするか、影響の輪の中のこととしてとらえるか。そして、いかに影響の輪の外(自分のコントロールが及ばない事象)のことにあなたの人生を費やさないか。これがあなたの人生を変えていくことにつながります。
7つの習慣の中で最もシンプルで最も使い勝手がよい考え方が「影響の輪」だと思ってます。ぜひ実践してみてください。
自分2.0になった感じにゃ。
マンガ版もあるよ
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